原田農園 3代目の原田充明さん。
おじい様の代から大切に育ててきた畑を数年前に受け継ぎました。
せとだエコレモン以外にもみかんや数種類の柑橘も栽培されていらっしゃるのだそう。せとだエコレモンに対する想いや栽培のポイントを教えてくれました!
うちの農薬は、県が提示している農薬の指標よりも半分以下に減らして安全に食べてもらえるようにしています。化学肥料もなるべく使わず、有機肥料を年4回・石灰、計5回まくようにして、肥料も化学肥料を減らしています。
畑には除草剤を使わず、草刈り機で月に1回私が刈っています。草刈りも農薬を使わない努力のひとつなんです。
5月に花が咲き葉っぱが出てくるのですが、レモンの枝にはトゲがあり、どんどん枝が伸びると夏ころにトゲが増えてきます。台風などで風にやられると、葉っぱの近くにできたトゲが実を傷つけて実が黒くなってしまいます。だからトゲのあるものは枝ごと切除して、次の年にきれいなものができるようにしているんです。
ちなみに…果実だけではなくて、葉っぱや枝もレモンの香りがするんですよ。ほかの果物の葉にもそれぞれ香りはありますが、レモンは特にいい香りなんです。
レモンの収穫は10月頃から始まりますが、最後の収穫は3月にしていて、春が芽吹く前に次の年の準備をします。実がなっていると剪定しにくいので、
実はなるべく全部取り切ります。他はトゲのある枝はとったり病気や虫を防御するための防除をしたり。
3月に収穫したレモンは、1か月ほど常温の倉庫にはいります。そのあと市場にでて、お店に出回っていく仕組みです。
4~5月はハウスレモン(※1)・貯蔵レモン(※2)を出荷します。
※1 施設栽培のレモン
※2 鮮度保持フィルム(Pプラス)個装し冷蔵貯蔵したレモン
普通のレモンに比べるとハウス・貯蔵レモンは割高で量も少ないのですが、「1年中食べたい」「夏に食べたい」と言っていただけるので、1年中届けられるよう工夫しています。
ハウス・貯蔵レモンはここ数年で始まった努力です。
多くの皆様に、1年中届けられるように少しずつ木を増やすなどしているところです。
国産レモンは輸入レモンにくらべて皮がごつくて種が入りやすいのが特徴です。果肉はすっぱいけど皮の内側の白い部分はすっぱくないですよ~。